米原のマンガ部屋

人生を楽しむために物語を貪る、米原のブログ。

読者が祈る主人公の未来

 

こんにちは米原です('ω')

 

また漫画の考察を垂れ流していきます。

 

今回はファンがつくマンガとつかないマンガの違いってなに?というところを自分なりに考えてみましたので、こちらに書かせていただきます。

 

漫画は人気商売、ファンがつかなければ連載は打ち切られてしまうものです。

打ち切りの理由をひとつに絞ることなんてできませんが、いくつもある理由の中に一つ、こういうものがあると思うんです。

「読者が主人公の未来に祈るものがあるかどうか」

どういうことか、例えば戦乱の中を苦しみながらもがく主人公には"戦が終わり平和な世の中で幸せな日々を送って欲しい"と願うことがあるのではないでしょうか。

恋愛ものだったら"主人公が幸せになれる相手と結ばれて欲しい"というような感じです。

 

ではどうすれば読者は主人公の未来を祈ってくれるのか。

 

まず第一に主人公のキャラクターがしっかりと描けていることが大事でしょう。

そして、その上で主人公自身の望みを描くこと。

そうすると読者は勝手に"主人公の潜在的な望みはなんだろう"と考えるようになります。

 

そこで出てくる答えは読者ごとに違うかもしれませんが、そこは問題ではありません。

答えさえ出てしまえば読者は主人公を応援することができるからです。

 

主人公の潜在的な望みを想像して応援する。つまり読者が主人公の未来に祈るものがあるということ。

もっといえば、読者が物語の結末に理想を持つということでもあります。

 

物語の展開が読者の理想に向かっていればワクワクし、理想とは違う向きに進んでいればドキドキハラハラすることでしょう。

そうなった読者はもう作品のファンと言えます。

 

 

 

 

 

まあ、そう簡単に思い通りになるわけではないでしょうが。

当たり前ですがキャラクターだけ描けていてもいい漫画にはなりませんから。

 

それでも読者を味方につけるために必要なスキルの一つだとは思います。

 

画力はピカイチ、ストーリーもしっかりしていて申し分ない。けれどもなかなかノリきれないうちに打ち切りになってしまった漫画。

この記事を読んでくれているあなたにも思い当たる作品の一つや二つあるのではないでしょうか。

 

今回はそんな漫画の敗因はなんだろう、と考えて出てきた一つの考察を記事にしました。

 

お目汚し失礼しました。

やっぱりマンガについてあれこれ考えるのは楽しいですね。

 

ではまた次回の記事でお会いしましょう('ω')ノシ